ICカード「オクトパス」、日本で利用可能に=PayPayと連携の画像1
PayPayの利用方法を説明するオクトパス社の公式サイト

 2日付の香港紙・信報などによると、香港の交通系ICカード「八達通(オクトパス)」を運営する八達通公司(オクトパス・カーズ)はこのほど、同カードが日本で利用できるようになったと明らかにした。ソフトバンクグループ傘下で、スマートフォン決済サービスを手掛けるPayPay(ペイペイ)との連携で実現した。
 オクトパス社にとって、タイ、韓国に続く海外で3カ所目のオクトパスカード利用可能地域となった。同社によれば、米フィンテック企業のTBCASoftが開発したブロックチェーン(分散型台帳)技術をベースとするモバイル決済ネットワーク「HIVEX(ハイベックス)」を利用している。
 ユーザーは、日本のペイペイ加盟店で「オクトパスウォレット(電子財布)」もしくは「モバイルオクトパス」を使って支払いができるようになった。1日当たりの取引限度額はあるものの、日本円へ両替が不要で、取引手数料なしで優遇レートを享受できるという。
 オクトパス社は3月初め、日本で決済が可能になると予告していた。日本に行くことを「返郷下(里帰りする)」と表現するほど日本旅行が当たり前となっている香港市民にとって、利便性が向上する見通し。

記事提供元=香港時事―香港
(2025/10/02-18:53)